ポン菓子
私が生まれたのは昭和20年代。
昭和の20~30年代を田舎で過ごしました。
田舎の公会堂(今で言う公民館)に、リヤカー(人が引いて、2輪の物を運ぶ台車)に、
おじさんが、おおきな釜を積んでやってきます。
田舎で、おやつといっても、サツマイモや、はったいこなどしか知らない
私たちにとって、たまに来る、ポン菓子のおっちゃんは、待ち遠しいものでした。
母に、米1升と、お金をもらって
(金額は忘れました、100円くらいかな?
菓子パンが1個5円とか、10円の時代で、高いものですね)
ポン菓子を作ってもらいます。
釜が回って、
“ボン!!”
とい大きい音とともに出てきたはじけたお米を持って帰ります。
ほんのり甘く、熱々のポン菓子を、家族みんなで味わったのも、思い出のひとつです。
今は、わが夫も、ポン菓子つくりも仕事のひとつとしています。
ときどき、イベントなどで声がかかると、いそいそと出かけていき、
試作品を持ち帰ってくれます。
それを夫婦で食べるのも、また楽しいものです。