お菓子な日々

お菓子作り大好きなおばさんのブログです。

みおつくし料理帳より

 
イメージ 1
 
最近読んだ本の中に、高田都作、ハルキ文庫(角川春樹事務所)出版、
 
みおつくし料理帳」があります。
 
今のところ、この2冊しか読んでないですが、江戸時代、淀川の氾濫でふた親を
 
亡くし、拾われた料理屋が火事に遭い、雇い主とともに江戸に出た澪という
 
一人の女料理人の物語のようです。
 
“ようです”といういい方はいい加減ですが、2冊とも、帯に、
 
料理は人を幸せにしてくれる
 
というテーマのようなものがついてました。
 
もともと時代物が好きなうさママ、ましてや料理やお菓子つくりがテーマとなると、
 
もう見逃せません。
 
文庫本ということもあり、ついつい手に取り、2冊も買ってしまいました(^_^;)
 
さて、内容は期待どおり、人文描写やストーリーはもとより、その料理の描写も
 
微に入り、細に入り、そこにいたるまでの主人公の苦労とたゆまぬ努力、
 
取り巻く人々の様子など、見事にうさママの心をわしづかみにしてしまいました。
 
で、こういうものを読むと、その中のものを作ってみたくなるのがうさママ。
 
いくつかを作ってみました。
 
イメージ 2
 
まずはすまし汁
 
主人公が苦労するのは、上方(大阪)と、江戸の味の違い。
 
方や上品なこぶ出汁と薄味、方や鰹節の出汁と濃い味付け!!
 
どうにもこうにも困り抜いた主人公に、上方からの雇い主である“ごりょうんさん”と、
 
謎の侍、小笠原。
 
そしてたどり着いたのが、昆布とかつおの合わせだし
 
今、私たちが日常的に、普通に使っている出汁です。
 
うさママは本格的出汁ではありません。
 
出汁パックや、出汁じゃこなどを使っていますが、それでもおすましを飲みたくなりました。
 
手にはいったアサリと生ワカメ、季節外れに芽吹いた木の芽を使ったお吸い物です。
 
イメージ 3
夏のつるやで客に好評のピリ辛こんにゃく
 
うさママはこんにゃくとアマ唐辛子の煮つけです。
 
うさママが作ると色が薄く、あまりおいしそうに見えませんね。
 
イメージ 4
 
ピリ辛こんにゃくの下ごしらえの過程で、ウッカリ間違って乱切りにして
 
下ゆでしてしまったことから生まれた“しのび瓜”とい料理。
 
今でいうなら、たたききゅうりのピクルス。
 
全部食べてしまったので、画像を見て、
 
(あ、つけ汁を少し入れたほうがよかった)
 
と思った時は手遅れですが、たたききゅうりを乱切りにして、出しで割った酢醤油
 
ごま油を加えた漬け汁に漬けたものです。
 
一晩置いておくと、何とも言えず美味しくて、パクパク一人で食べてしまいました。
 
イメージ 5
 
最後は“蒸し茄子のおひたし
 
蒸したなすを皮を取って縦にさき、薄い出汁醤油に漬け込んだもの。
 
出汁を吸って、やわらかく、優しい口あたりです。
 
このシリーズ、8巻出ています。
 
うさまま、残りも欲しくなりました。
 
このほかにも、“とろとろ茶碗蒸し”、“ふきの青煮とほろにがふき御飯”、
 
三つ葉尽くし”、“ピリ辛カツオでんぶ”など、季節が来たら作ってみたいもの
 
ばかり。
 
ふふ、澪のようにはできませんが、気持ちは“みおつくしの世界”。
 
いつまでも夢見る乙女?のうさママで(^0_0^)