クリスマス キャロル ディケンズ作 こだまともこ訳 講談社 青い鳥文庫
Merry Christmas
みなさま、クリスマスをいかが過ごしでしょうか?
さて、上記の本は、うさママがChristmasというと読みたくなる本の1冊です。
心が氷のように冷え切った金貸しの老人スクルージが、クリスマスイブの夜に現れた、過去、現在、未来の幽霊によって導かれ、一夜にして、心温かい、多くの人に慕われる老人としての最後をまとうしたお話です。
幽霊によって導かれたのは、過去の子供時代の、悲しくさみしいクリスマスや、
青年時代、いい親方に恵まれ、親方の娘と婚約し、楽しいクリスマスを過ごした思い出。
お金の亡者となり、婚約者との別れ、そのあとの、金、金、金...の人生。
現在の幽霊は、甥の楽しく温かい家庭のクリスマスパーティの様子、そして、ただ一人の、スクルージの雇人の、貧しくも暖かい家庭。
その子、チムは足が悪く、体も弱いのでした。
でも、スクルージのためにも感謝の祈りをささげてくれるのでした。
未来の幽霊は、チムの将来を見せてくれました。
事務員の家庭の食卓にはチムの姿はなく、松葉づえは主を失っていました。
そして、“チムはどうしたのか”と尋ねるスクルージを幽霊は墓に連れて行きます。
そこにはチムの死を悲しむ父親の姿が...。
幽霊は続けてある場面を見せます。
それは多くの人がスクルージの死を喜ぶ姿でした。
墓場に連れて行かれたスクルージ、未来の幽霊に取りすがって、“心を入れ替えれば、この未来は変えられるといってくれ!!”と、何度も懇願するところで、現実に戻ります。
そして、その日はまだクリスマスの朝であることを知り、まったく人が変わってしまい、打って変わって素敵なクリスマスを過ごすスクルージの姿がありました。
この本を読むとき、いつもうさママの心は温かくなります。
人は誰でも生まれ変わることができるのだと...。
うさママの愛読書の1冊でございます。