ディサービス 家族の思い・母の思い
一昨日、昨日と実家に帰った時、道々にタカサゴユリが満開でした。
堤防ののり面に、線路脇に、石垣の隙間に、コンクリートの割れ目にと、たくましく芽を出し🌱、成長し、花を咲かせていました。
帰宅したら、母がうさママに言います。
「お前、なんぞう、姉ちゃんにいうたこ?」
「別に、何も言うとれへんけど?」
よく話を聞くと、午前中の、ケアマネさん、ヘルパーさん、介護施設の担当者、本人、家族の話し合いで、今まで水曜日に行ってた施設から、他の施設でディサービスを御世話になることになったらしい。
で、その施設は、弟のお客先で、弟が頼んで世話になっていた。
それなのに、そこを断って、他の施設にした。
つまり、弟の顔を潰した、と言う事らしい。
「ああ、お母ちゃんが、ディサービス行くんを、休んだらあかんこ?家で一人で留守番する、とか言うて、渋ってや。って言うたけどな。」
と言うと、
「それが余分じゃ、ちゅうんじゃ!わしは長男ちゃんしかおらんのじゃで、お前は、姉や妹とちごて、来とらへんのじゃで!」
とね。
つまり、弟である長男の顔を潰した。
姉や妹のように、しょっ中来てるわけじゃない、何もしてないお前は、何も言うな!
と言いたいようでした。
母が、水曜日のディサービスが嫌な理由をゆっくり聞くと、認知症の方が来られる。
その人が、自分の分の食べ物も取って食べてしまう。自分の食べる分がなくなる。
お絵かきや色ぬりなんてしたくない、年寄り、あほにするな!
と言う点でした。
私たちは、母を預かってもらえさせすれば、いいのではありません。
主な目的は、家では出来ない入浴をさせてもらう事、お昼ご飯を呼ばれる事、弟が少しでも仕事ができるようにする事、ですが、母に気分よく過ごしてもらいたいと言う思いは、変わりません。
母は、自分は何も出来ない、人に世話になるばっかりや。子供らにも迷惑かけるばっかりや。と嘆きますが、自分の意思が、十分ではないにしろ、伝えられます。
トイレまで、車椅子で連れて行ってもらえれば、ある程度自力で排泄ができます。
片手で不自由ではありますが、少し手伝えば、自分で食事ができます。
タオルなどの簡単なものはたためます。
チラシを折って、ゴミ捨て用に用意することもできます。
見守りがあれば、多少は歩けます。
母が、やりたい事、やりたくないことを言ってくれれば、弟や姉を通して、ケアマネさんに伝えられます。
施設によって、合う、合わないはありますが、長くお世話になろうと思えば、受け身ばかりではなく、希望も伝えられないと、うまくいかないと思います。
それで、扱いが悪くなるような施設なら、探して他に変わればいい。
昨日から変わった施設は、金土と一泊でお世話になっている所です。
「慣れたとこじゃで、ええんじゃ。」
と、昨日は機嫌よくディサービスに行きました。
たくましく、しかも可憐に生きるタカサゴユリのように、母にも、輝ける人生を送ってほしいと願っています。