「なあに なあに」 「きゅっ きゅっ きゅっ」
昨日、今日と子育て支援のよみきかせに行ってきました。
昨日はいつも行ってる小学校を会場としての、子育てサロンで。
昨日は10組の親子、きょうは14組。
どちらも0歳児中心で、よく聞いてくれました。
0歳児があんなに集中するなんてねえ...。
こういうボランティアをやってると、いままでしらなかった世界に目が開かれて、毎回行くたびに、新鮮な気持ちになると同時に、私自身が喜びと幸せをいただいて帰って来ます。
「なあに なあに」
がっけん はじめてのあかちゃんあそびえほんシリーズ
あらかわしずえ 作
しっかりした装丁の赤ちゃん絵本です。
左のページに 「あかい まんまる おひさまかな」
右のページには真ん丸の穴が開いていて、その向こうに、顔が見えます。
まわりはお日様のような赤い点々が。
そして、ページをめくると、真っ赤なリンゴの絵と
「...とおもったら りんご」
という文。
三日月の形のくりぬきの次はバナナ、丸いボールのような形の向こうは、じつはブドウ。
まったく言葉らしいものは出ない子供たちも一生懸命見ています。
言葉が出る1歳半から2歳くらいの子供さん、
「ばなな」「ぶどう」
といいながら寄ってきます。
くまちゃんの鼻に見える楕円のくり抜きの向こうはみかん、自動車のタイヤのように見える丸いくりぬき二つの向こうはさくらんぼ。
どの子も食い入るように見つめていました。
「きゅっ きゅっ きゅっ」
林明子さく
これもものすごく装丁がいいですねえ。
お座りができるようになったあかちゃんが、スープの器を目の前に、片手にスプーン、片手にタオルを持っています。
ウサギ、ネズミ、くまのぬいぐるみと一緒にスープをぴただきます。
「あっ、ねずみさんが こぼした おなかに こぼした」
「ふいてあげるね きゅっ きゅっ xきゅっ」
うさぎさんはおててに、くまさんはあんよにこぼします。
そのたびに、あかちゃんが
「ふいてあげるね きゅっ きゅっ」
最後に食べ終わったとき、赤ちゃんのお口の周りにスープがこぼれています。
「きゅっ きゅっ きゅっ はい ごちそうさま」
お母さんに拭いてもらって、ごちそうさま。
最後のページは空っぽになった4枚のおさら。
どちらの本も丁寧な挿絵、背景には何もない。
そして、単純な繰り返し。
読んでいる此方が幸せ感に包まれて一杯になります。
聞いている方もにっこにこ(^O^)
子どもたちへのよみきかせは、喜びのお返しをもらえます。
楽しいひと時でした。