お菓子な日々

お菓子作り大好きなおばさんのブログです。

おさじさん 松谷みよ子・作 東光寺啓・絵 童心社

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松谷みよ子さん、なくなりましたね。
 
残念ですねえ。
 
「いないいないばあ」をはじめとする赤ちゃんえほん、龍の子太郎などの
 
童話、昔話の再話など、たくさんの子供向けの本があります。
 
うさママの子供たちも、孫たちも、松谷みよ子さんの絵本や、童話にせっしてきました。
 
「いない いない ばあ」は、赤ちゃん絵本としては最高!!
 
いつ読んでも、子供たちは夢中になります。
 
その赤ちゃん絵本の一つ、「おさじさん」を、今回の子育て支援のよみきかせに選びました。
 
6~7人の御母さんと、その子供たち。
 
役所の係りの方、地域の民生委員・児童委員の方なども見えています。
 
おやまを こえて のはらを こえて おさじさんが やってきました
 
こんにちは
 
おいしいものは ありませんか おくちに はこんで あげますよ
 
あれあれ いいにおい
 
おさじさんは いいにおいにつられ、ウサギに坊やのところにやってきます。
 
ウサギの坊やにおさじさんは、御手伝いしてあげるといいますが、ウサギに坊やはいらないよ、といいます。
 
お粥に鼻を突っ込んだうさぎのぼうやはあっちっち!!
 
お鼻を火傷し、えーんえーんと泣き出しました。
 
ないては だめよ
 
ぼくは おさじさん  
 
おくちへ はこぶ きしゃぽっぽ
 
さあ おてつだい いたしましょう
 
おさじさんは、優しくゆっくり、ふうふう吹いてさまして、熱いお粥を運びます。
 
ああ おいしい おくちが おいしい ほっぺが おいしい
 
おさじさん だいすき
 
あなたももってるでしょ おさじさん
 
と、やさしい語り口。
 
穏やかな挿絵。
 
でもね、お母さんたちも幼児たちも、反応はいまいち。
 
読み終わったとき、ひとりの御母さんが、子供さんに、
 
「スプーンのことね」
 
といいました。
 
ああ、今はスプーンでないと分からないのね。
 
と、うさママ納得。
 
うさママが子育てをした三十数年前は、「おさじさん」で通じました。
 
でも、今のおかあさんたちは、平成の時代に育っておられます。
 
給食も完備され、スプーン、フォークで育った世代。
 
通じなくても仕方ないです。
 
うさママは、わが子が食が進まない時、
 
「ほうら、おさじさんが ぶ~~ん」
 
といいながら、子供の口に食べ物を運んだものでした。
 
時代の差を感じつつ、懐かしい子育てのころを思い起こしたひと時でした。