獣の奏者 エりン 上橋菜穂子著 講談社
ジェ真王国の大公領にすむエリンと、母、ソヨン。 この母子は緑の目をした民、霧の民といわれ、定住地を持たず、 他民族と交わることのない民の出身である。 エリンの母は闘蛇といわれる、竜とも蛇ともつかない、 恐ろしい獣の世話をしている。 闘いのためのものとして飼育され、ひとつ間違えば、自分も食い殺されてしまう獣、 その中でも、一番強い牙という群れを、母は扱っている。 その牙が、ある日全滅してしまい、その責任をとらされ、母は、むごい刑罰で、 ころされてしまう。 母によって、逃がされたエリンは、ヨジュ真王国領の蜂飼いに助けられ、 やがて、その国の、数奇な運命の行く末を握ることとなってしまう。 「知りたくて、知りたくて...、 お前の思いを知りたくて、 人と獣の狭間に立ち~~」
というエリンの言葉に、深い感動を覚えました。
このシリーズには、続きもあります。
[かぼちゃの独り言]の。かぼちゃさん
が紹介しておられます。
私も読みたいと思っています。