たまごを うって こぶたを かって
たまごを うって こぶたを かって
ブルガリアの昔話
矢尾板 洋子 再話
日置 由美子 絵
福音館書店こどものとも
ある村に、めんどりをかって、産んだたまごを、市場で売って暮らしてる若者がいました。
ある日、卵が100個たまりました。
若者は、たまごを市場に売りに行こうとしました。
たまごをカゴに入れて、棒を通して、肩に担いで、市場に向かって歩き出しました。
歩きながら、若者は想像します。
たまごを売ったら、メスの子豚を買って…子豚が大きくなったら、子豚が生まれて…またその子豚が大きくなったら、子豚が生まれて…その子豚を売ったら、馬を買って、上等の服を買って…村一番の美人と結婚して…子供が生まれて…
その子にお土産を買ってきてやろう!
お土産を買ってきたら、子供が迎えに出てきて、両手を広げ…
と、両手を広げようとした途端、棒から手が離れて…
結果はわかりますねえ。
卵が全部割れてしまった若者が家に帰ると、鶏がたまごを一個産んでいました。
読み聞かせが終わったあと、女の子が、
「ほんでも、また卵産んどったから、ええやんなあ。」
と言ってくれました😊